移住やワーホリの話をすると、みんな聞きたそうなのに聞いてこないのが「お金」の話です。
生々しいけど、これから来る人が一番知りたいのはそこだと思うので、私がワーホリで来てから今までに、ビザと、それに必要だった学費・手続き費用でいくら出ていったのかを包み隠さず書いてみます。

ぶっちゃけ、オーストラリア移住っていくらあれば足りるの?

「これだけあればOK」って金額は無いんだよね。ビザを継ぐたびに、まとまったお金が飛んでいくから。順番に説明するね。
ビザ遍歴の全体像
私はワーホリで来てから、8本のビザを継いで今(永住ビザ申請中)に至ります。
ワーホリ → 学生ビザ①(語学学校)→ 学生ビザ②(語学学校+IT専門)→ 学生ビザ(パートナーの家族として)→ 卒業生ビザ(485)→ Temporary Activity(408)→ 地方技術ビザ(491)→ 永住ビザ(191・申請中)
ビザの中身や切り替えの経緯は別記事にまとめています → オーストラリアビザ変遷
この記事は「お金」だけにしぼって書きます。金額はすべて私が実際に払った額(パートナーと折半したものは私の負担分)。円換算は分かりやすく1豪ドル=100円で計算しています(2026年は円安で実際は112円前後なので、体感はもっとかかっています)。

① ワーホリビザ|AUD 6,820
英語に自信が無かったので、渡豪前に8週間の語学学校を申し込んでから出発しました。学校でできた友人とシェアハウス情報や生活のコツを交換できたので、いきなり一人で始めるより心強かったです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ワーホリビザ申請料(当時)※ | AUD 440 |
| 語学学校 8週間 + 学生寮 4週間 ※ | AUD 4,580 |
| 海外旅行保険(1年)¥180,000 | AUD 1,800 |
| 小計 | AUD 6,820(約68万円) |
※ ワーホリビザ申請料は値上がりが続いていて、2026年時点では AUD 840。語学学校の相場も今は週 AUD 450〜550 くらいです。

語学学校ってそんなに高いの?

週あたりで見ると数万円だからね。ワーホリの予算に「学校代」を最初から入れておかないと、着いてすぐ貯金が減って焦るよ。
② 学生ビザ(1回目・語学学校)|AUD 6,250
ワーホリのあと、学生ビザに切り替えました。学生ビザは学校に在籍していないと維持できないので、ビザ代と学費はセットです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 学生ビザ申請料(当時) | AUD 550 |
| 語学学校(教材費・OSHC 保険込み) | AUD 5,500 |
| 健康診断 | AUD 200 |
| 小計 | AUD 6,250(約63万円) |
※ 学生ビザ申請料は 2024年7月から AUD 2,000。当時の3倍以上です。

③ 学生ビザ(2回目・語学学校+IT専門コース)|AUD 9,450
2回目の学生ビザでは、語学学校のあとにIT系の専門コース(Diploma・1年)に進みました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 学生ビザ申請料(当時) | AUD 550 |
| 語学学校パート(半年) | AUD 2,400 |
| IT専門コース Diploma(1年・総額) | AUD 6,500 |
| 小計 | AUD 9,450(約95万円) |
※ 今は学生ビザの審査が厳しくなっていて、TAFEなどの専門学校しか通らないケースが多く、費用も AUD 20,000〜30,000 が普通です。

ビザと学校だけで、もう AUD 2万を超えてる…!

そう。しかも申請料は年々上がってるから、今から来る人はもっとかかると思っておいた方がいいよ。
④ 学生ビザ(パートナーの家族として)|AUD 750
イタリア人パートナーが学生ビザを取るタイミングで、私はその家族(パートナー)として一緒に申請しました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請料(家族追加分) | AUD 550 |
| 健康診断 | AUD 200 |
| 小計 | AUD 750(約7.5万円) |
一人ずつ別々に取るより、タイミングを合わせるとまとめられる手続きがあります。ただし学生ビザは働ける時間が短いので、申請時に資金の証明が必要。当時は2人で AUD 30,000 の預金残高を見せる必要があって、そこが大変でした。

え、まだ続くの…?

ここからが本番だよ。学生 → 卒業生 → 技術ビザ → 永住、って階段を10年かけて登るんだから。
⑤ 卒業生ビザ 485|AUD 1,767
専門コースを卒業して取れるビザです。ここから移民エージェントに入ってもらいました(費用はパートナーと折半)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請料 | AUD 765 |
| 健康診断 | AUD 300 |
| ポリスチェック | AUD 42 |
| エージェント費用(折半後) | AUD 660 |
| 小計 | AUD 1,767(約18万円) |
| 保険(OVHC・月額) | 月 AUD 100 |
※ 保険料は月額でビザ期間中ずっとかかるので、小計には入れていません。
⑥ Temporary Activity ビザ 408|AUD 1,042
次のビザまでのつなぎで取ったビザです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請料 | 無料(AUD 0) |
| 健康診断 | AUD 300 |
| ポリスチェック | AUD 42 |
| エージェント費用(折半後) | AUD 700 |
| 小計 | AUD 1,042(約10万円) |
| 保険(OVHC・月額) | 月 AUD 150 |
⑦ 地方技術ビザ 491|AUD 10,458
一番お金も手間もかかったビザです。英語テストとスキル評価が必要で、審査に1年以上かかったため、健康診断とポリスチェックを取り直しました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請料(AUD 6,154.98 の折半) | AUD 3,077 |
| 健康診断(AUD 500 × 2回・やり直し) | AUD 1,000 |
| ポリスチェック(AUD 42 × 2回) | AUD 84 |
| エージェント費用(折半後) | AUD 825 |
| IELTS 受験料(AUD 399 × 3回) | AUD 1,197 |
| IELTS チューター代 | AUD 1,000 |
| スキルド・アセスメント | AUD 3,275 |
| 小計 | AUD 10,458(約105万円) |

IELTS を3回も!?

1回で全項目の必要スコアが揃わなくてね…。受験料だけで1回 AUD 399、チューターも付けたから、テスト関連だけで AUD 3,000近く飛んだよ。
⑧ 永住ビザ 191(申請中)|AUD 1,539+
地方技術ビザで一定期間の居住・収入要件を満たすと申請できる永住ビザです。今まさに審査中。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請料(AUD 765.57 の折半) | AUD 383 |
| ポリスチェック | AUD 56 |
| エージェント費用(AUD 2,200 の折半) | AUD 1,100 |
| 健康診断 | これから(未計上) |
| 小計(現時点) | AUD 1,539+(約15万円+) |
その他かかった費用|AUD 6,360
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ブリッジングビザ(AUD 145 × 2回) | AUD 290 |
| 学歴証明などの翻訳費 | AUD 70 |
| RPL でシェフ(chef)の資格を別途取得 | AUD 6,000 |
| 小計 | AUD 6,360(約64万円) |
※ シェフ資格はビザに必須ではありませんが、技術ビザとキャリアのために取りました。
合計:ビザでいくらかかったか

で、ぜんぶ足すといくらなの…?

今回この記事のために初めて全部足したんだけど、自分でもちょっと引いたよ。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| ① ワーホリビザ(+語学学校+保険) | AUD 6,820 |
| ② 学生ビザ 1回目 | AUD 6,250 |
| ③ 学生ビザ 2回目(+IT Diploma) | AUD 9,450 |
| ④ 学生ビザ(パートナーの家族として) | AUD 750 |
| ⑤ 卒業生ビザ 485 | AUD 1,767 |
| ⑥ Temporary Activity 408 | AUD 1,042 |
| ⑦ 地方技術ビザ 491 | AUD 10,458 |
| ⑧ 永住ビザ 191(現時点) | AUD 1,539 |
| その他 | AUD 6,360 |
| 合計 | AUD 44,436 = 約444万円 |
さらに、これに健康保険(OVHC/OSHC)が月 AUD 100〜150、ビザを持っている年数ぶん上乗せされます。航空券や生活費は別です。
※ 為替レートは10年で大きく動いたので、円換算はあくまで概算(1豪ドル90〜100円で 約400〜445万円)。191の健康診断はまだ払っていません。
まとめ
永住までの道のりは、10年・8本のビザ・約AUD 44,000(約444万円)でした。生活費は住む場所で工夫できても、ビザと学校代は「移住するなら避けて通れない固定費」です。
- 申請料は年々、しかも急激に上がっています。 学生ビザは当時 AUD 550 → 今 AUD 2,000。ワーホリも AUD 440 → AUD 840。今から来る人は、この記事の金額より確実に高くなります。
- コースによっては学費が桁違い。 私のIT Diplomaでも当時 AUD 6,500 でしたが、今の専門学校は AUD 20,000〜30,000、大学やドクター専攻はさらに上です。
- 救いは、オーストラリアは給料が高いこと。 学生の間は働ける時間が短くてギリギリでしたが、卒業生ビザでフルタイムで働けるようになってから、一気に楽になりました。
これから移住を考える人へ:
- 最初にゴールを決める(永住したいのか、数年で帰るのか)。そこから逆算するとムダなビザを踏まずに済みます。
- ビザ1本ごとに「申請料+健康診断+ポリスチェック+保険+(学費)+エージェント費」がワンセットでかかると覚えておく。
- 英語テストとスキル評価は一発で通す準備を。 回数ぶんそのままお金が飛びます。
10年、8本のビザ、約444万円。数字にすると重いけれど、その一枚一枚が「まだここにいていい」という許可証でした。高い買い物でしたが、後悔はしていません。
